人声久語(拾遺帖つづり)

世の中そんなに捨てたもんじゃないよ あんまり頑張らないで 捨てられるものは捨てて行きましょう

盆帰り一景

今日の駅の風情は、例年のごとく一景にそまる。

ターミナルを行き交う人々の老若男女たちの手には、紙袋を提げている。

中身は、「盆やすみ」での土産達である。

日本全国の銘品と称される、色とりどりの土産店名入り紙袋が行き交うのである。

「君は何処だい?僕は松阪の老伴(おいのとも)だ。やっぱり赤福は1番、ちょっと重いけどね。」
「僕は、長崎のしまつばき。最中だよ。」
「あそこにいるのは、徳島の鳴門金時のスウィートポテトちゃんだ。とても柔らかい甘さなんだよ。」
「私は、越中富山の杢目羊羹(もくめようかん)よ。」
「どんな所へ行くのかしら?」
「喜んで貰えれば、遠くから来たかいもあるってもんだよ」
「それじゃ、皆なまた来年会えればいいなぁ」
「はぁーい」

雑踏の中で、こんな声が聞こえてくる「朝の風景」であった。

お気づきでしょうか?
みんな甘味菓子たちです。
どうも、こうゆう時の土産は煎餅たちは敬遠されるのか?
「久さん」が甘党であるからかは不明ですが。

この風景は、日本特有のものなのでしょうね。

休むことに対し引け目を感じる日本人と「遊ぶ」ために働く西洋人の考え方の大きな違いなのでしょう。

「心ゆかしき日本人に幸多かれ」

皆さんのお土産はどんな風景なのでしょうか?

ymiz^^