人声久語(拾遺帖つづり)

世の中そんなに捨てたもんじゃないよ あんまり頑張らないで 捨てられるものは捨てて行きましょう

ゆきあいの空

「ゆきあいの空」

夏から秋へと移り変わるころの空。
行く季節と来る季節が同居したような空を「ゆきあいの空」と言うそうです。

自然の秘やかな変化を感じる心のゆとりもなかったのか、心地よい涼風を肌に感じふと朝空を見上げて思い出しました。

もう秋なんだなと。。。。。。。

「ゆきあい」とはであうこと。ゆきあうこと。
出会い、出合い、出逢い、、、

「牽牛・織女の二つ星が相会う空。七夕の夜の空」も、そのように言われているのです。
ふたりが渡る「鵲(かささぎ)の橋」のことを、「行き合いの橋」とも呼ばれていました。

四季の移り変わりのなかで「行き交う季節」
春と夏、夏と秋、秋と冬、冬と春。。。

「隣り合うふたつの季節」が、行き交うのです。

そろそろ君と変わらないといけないんだね
お疲れさま これからは私にまかせてね

雲の形などから、はっきりと感じられるからでしょうか。
夏から秋への変わり目を、『行き合いの空』と呼ぶことが多いようです。

こんなふうに自然を繰り返しながら、時は流れて、移ろい行くのですね。

夏の終わり、しみじみと季節の移ろいを思わざるを得ない秋の朝を感じたのでした。


今だから気づく 「ゆきあいの空」

「あなたに あなたに 謝りたくて」

後になって気づくこと、たくさんあります。

その時は、一生懸命過ぎて見えなかった。

その時は、些細なことだったはずなのに。

その時は、その重さがわからなくて。


素直になって、ゆっくりして、心から、そう思えれば。

遅いってことは、決してないんだよって。

「あなたに あなたに 謝りたくて」

本当はそのとき一生懸命だったからでは、ありません。

言葉にならない言葉を感じ取れない僕のせい。

何年経っても、いくつになってもかわらない。

「ゴメン」って気持ちは、時を遡るのかな。。。

いくらなんでも、それじゃあ都合が良すぎるって。。。。。

隣り合わせのあなたへ「ゆきあいの空」
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