グノシェンヌ (知る)
グノシェンヌ(Gnossiennes)
「知る」というギリシア語です。
何だかとても、ひかれる「音」を持った言葉だと思いませんか。
ここまで、沢山の事を「知る」ことになりました。。。
良いこと、悪いこと、知りたくもないこと、そうして知り得て喜びとなった事など
音楽界の異端児、音楽界の変わり者などと称される「エリック・サティ」
客の邪魔にならない演奏・家具のように存在している音楽という『家具の音楽』などと呼ばれていたのでした。
かの、ベートーベンやマーラー等の大作曲家の交響曲などは、その曲に引き込まれて知らぬ間にその舞台に上がって、指揮者のタクトが止まった時に現実に戻り、フーッと息をつく。
このような音楽作品のように、決して注意して聴かれることを目的とせず,日常的な周囲の音と混じり合って,その場の音の環境づくりに貢献するだけの音楽を「家具の音楽」と言われている。
フランスの作曲家エリック・サティが,1920年代に構想した音楽の題名であり,室内楽曲全3曲から成る「生活の中に溶け込む音楽」という思想から産み出される曲をそう呼びます。
「グノシエンヌ」は、第1番から第6番まであるのですが、第1番から第3番までを「3つのグノシエンヌ」とも言われて、とても心重く、暗い気分になりそうになるのですが、『家具の音楽』として気にせずに流してもおけるのです。
サティは、当時人気のキャバレー「シャ・ノワール」で影絵芝居のピアノ伴奏者として働き、その一方で作曲活動も行っていました。
サティが手がけた代表曲の1つ“ジムノペディ(第1~3番)" や "JE TE VEUX(邦題:あなたが欲しい)" などは聞いた事があるでしょう。
どこか物憂げ美しく、つかみどころのない旋律は耳に邪魔になることはなく、街角で知らぬ間に流されているのです。
こんなサティは、「モンマルトル」がとても似合うようです。
その時代のサティも交流していたと思われる、歓楽街のダンサーや舞踏会の様子がそんなサティの音楽から聴くことができそうです。
傍で流れていても邪魔にならず、知らぬ間にそれが周囲と混じり合う。
傍らに居ることに忘れるほどの存在感。。。
また、ひとつ目標としなければならないことを思い出しました。
今夜は、サティとともに
娘の芝居の帰り道に思う