人声久語(拾遺帖つづり)

世の中そんなに捨てたもんじゃないよ あんまり頑張らないで 捨てられるものは捨てて行きましょう

象さんの涙

0222 象の涙

動物園には、何年行っていないだろう

横浜には、ズーラシア、野毛山、金沢など大小多くの動物園があるが、どこでも象の長~い鼻を見ることはできない。
関東でも7県12動物園であり、横浜ではズーラシア金沢動物園のふたつ。

子供達の人気者として、どの動物園でも4位内にはランクされると言う。

私は、動物園で見ることのできる動物の一位は「キリン」なのである。
あの、惚(とぼ)けた眼差しと、
誰よりも高い位置で見下ろすことのできる優越感を感じていない本人達、
それから、
歩いても走ってもあのユッタリした風情に妙にひかれ、
小さい頃は母の作ったキリンさんのアップリケがとても自慢だった覚えがある。

キリンさんのアップリケ

象さんはどうなのか

あの何でも包み込むような優しい濡れた目、
ダンボのような空を飛べる大きな耳、
体に似合わないロープのような尻尾、
そうして全てを隠してしまう大きな体に見とれてしまうのである。

それは、

その大きな身体の後ろに微笑む「まどさん」、「まど みちを」さんの顔が見えるからなのかも知れない。

ぞうさん ぞうさん お鼻が長いのね
そうよ 母さんも長いのよ

そうさ、僕も一緒さ おんなじさ


今、僕らの友達の「象さん」達が絶滅の危険にあっている。
南部アフリカにおいて密猟者の標的になっている。
最大の消費国であった中国は2017年末に国内の象牙市場を閉鎖し取引を禁止した。
そんな中でいまでも、印鑑、装飾品、(和)楽器などに象牙を加工している国があるのです。
世界に残る大きな象牙市場は日本だけなのだ。

なぜ。。。。。。

我々日本人は本当のアフリカ象のことを知らないのだろう

象さんの姿を知らないのだろう

象さんの涙が見えますか

動物園の象さんは、、、、

 

 

 

もう、象さんではないのかも知れない