人声久語(拾遺帖つづり)

世の中そんなに捨てたもんじゃないよ あんまり頑張らないで 捨てられるものは捨てて行きましょう

yes

(YES)

1966年ロンドン、インディカ・ギャラリーでひとりの女性が開いた個展がこんな大きな愛を我々に残すことになることを誰が予想したのでしょう。

「未完成の絵画とオブジェ」

そう題されたギャラリーを訪れた僕は部屋の真ん中に置かれた梯子、この「天井の絵/イエス」に思わず引き寄せられたのでした。

その下にある梯子に手をかけ登ってみたのです。


この作品は天上にあるキャンバスを梯子を上り、ぶら下がっている虫眼鏡を使って見るという作品。

「天井の絵/イエス(YES)・ペインティング」

ジョン・レノンは、当時を回想しています。

「もし”no”とか『インチキ』みたいな意地の悪い言葉が書かれていたら、すぐに画廊を出て行ったよ。。。。

でも”yes”だったから僕は『これはいけるぞ、心温まる気持ちにさせてくれる初めての美術展だ』と思ったんだ」と。


この「yes」は、前衛芸術家として活躍していたオノ・ヨーコその人だつたのです。
ロンドンでの開催も、決して偶然ではなかったのではないでしょうか。

なんと優しいひびきでしょう

yes、、、イエス

小さな字で書かれた三文字の「愛」

虫眼鏡で観ることで確かなものに感じられるのかもしれません

happy Christmas それは yes とふたりで私達に教えてくれています。。。

 


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